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よんで、あじわって、かく。

『「読む」って、どんなこと?』②

高橋 源一郎 著

 

さて、一年生が次に使う『あたらしいこくご 一 下』では、ながい文章が登場します。いちばん最初に出てくるのは、「かどのえいこ ぶん ちょう しんた え」の「サラダで げんき」というお話です。

(中略)

まず、かどのさんの文章が終わると、

「てびき」となっていて、こう書いてあります。

 

▼「だれが どんな ことを したかを かんがえて よむ。」

 

そして、「りっちゃんに てがみを かこう」と書いてあって、「サラダに 入れると よい ものを かんがえて、りっちゃんに おしえて あげましょう」とも。ちゃんと例文まで、添えてあります。

 

「りっちゃんへ

サラダには、じゃがいもを 入れるといいよ。おなかが いっぱいになって、げんきになります。 もり けんた」

 

なるほど。ただ「読む」わけじゃないんだ。このお話の登場人物に「てがみ」を書くところまでやって、プロジェクトは完成するのです。

ほら。小学校一年生だって、「よむ」ときには、ここまで考えるんです。

 

そしてここから、教科書に書かれている「読み方」がどういうものか、六年生まで続きます。

 

▼「おはなしの すきな ところを 見つける

 おはなしを よんで、どんな ところが『すきだな。』『おもしろいな。』と おもいましたか。すきな ところを 見つけると、おはなしを よむ ことが、さらに たのしく なります」(一年・下)

 

文章には「おはなし」の他に「せつめい文」もあります。

 

▼「せつめいの 文しょうを よむ

 せつめいの 文しょうを よむ ときには、どんな ことを せつめいして いるのかを かんがえながら、正しく よみましょう」(一年・下)

 

この後は、

  • 読んで、場面や場所を想像し、人物の様子や気持ちを思い浮かべよう
  • 物語がどういう構造になっているのか考えてみよう
  • 登場人物の人柄をとらえ、物語の中でどんな役割かを考えよう
  • 特別な意図を持った単語に着目しよう
  • 目的に合わせて、多種多様な文章を、考えながら読もう
  • 表現の工夫に着目しよう
  • 情景描写から、人物の心情を考えよう
  • 文章に対して多面的に考えよう

などなど。

 

とにかく「かんがえる」ということを「やる」のだと、

ごり押ししてくる感じがしました。

 

「かんがえる」をするための土台となる

「かんじる」「おもう」がまずは大事だと思うのだけど、

「かんじる」「おもう」について取り扱う割合が

めっちゃ少ない気がしたからかもしれないなぁ。

 

『あたらしいこくご 一 上』で、たくさん扱ってるんだろうか?

 

 

どこが、すき なのか。

どうして、そこが すき なのか。

「すき」となったとき、からだは どういう うごきをしたのか。

からだが どういう うごきをしたから「すき」という ことばに つながったのか。

 

どこが、きらい なのか。

どうして、そこが きらい なのか。

「きらい」となったとき、からだは どういう うごきをしたのか。

からだが どういう うごきをしたから「きらい」という ことばに つながったのか。

 

どこが、おもしろいと おもったのか。

どこが、おもしくないと おもったのか。

どうして、そう おもったのか

そのとき、からだは どういう うごきをしたのか。

からだが どういう うごきをしたから「〇〇」という ことばに つながったのか。

 

自分の感じ方が、どこに、何に依拠しているのか。

「根底」にあるものはなんなのか。

 

そういうものを意識してはじめて、

SVO型の「わたし(個)」として、

「これは、この体(自分)の中から出た言葉である」という

重み(説得力)が生じる

 

ということになるんじゃないのかなぁ、と思いました。

 

そして、「根底」がしっかりとあればこそ

「考える」の幅や奥行きが広がり、

たくさんの「発想」が生まれやすくなる、みたいな?

アリストテレスさんとか手塚治虫さんみたいな感じ、かなぁ?